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デジタルアーカイブのMARC

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Flickrにしても、他の写真共有サイトにしても、コメントをつけることはできても、きちんとしたMARC(図書館的に言えば『書誌情報』)は確立していないんじゃなか…と、思っています。デジタルカメラの写真には、Exif(エクジフ)規格には画像データだけではない付加的な情報もあるのですが、いわゆる「写真の内容/写真の意味」としての情報はありません。

そろそろ、デジタルアーカイブにもMARCに相当する書誌情報づけが必要になるんじゃないかな…と、思っています。

 カメラの機種やシャッタースピード、絞りなどはExifに任せるとしても
 ・タイトル
 ・撮影者
 ・撮影日
 ・撮影場所
 ・撮影内容
 ・解説文
 ・件名(tag)
 などなどがあるんじゃないでしょうか。特に件名(tag)は、図書館の件名がそうであるように、なんらかのルールづけが必要かもしれません(図書館では「件名表目標」があるように、例えば、デパートなのか百貨店なのかショッピングモールなのかを分けることが必要なのか、それともなんらかの統制語が必要なのか…ということも考えなければいけません。

どちらにしても、いますぐ使う人や遠い将来使ってくれるかもしれない場面をイメージしながら、デジタルアーカイブに必要なMARCの項目を考え、情報を埋めておく必要があると思います。そう、これだけでひとつの研究テーマにすらなるほどです。

写真だけでなく、動画や音声、PDFなどの文書などのデジタルデータにも、それぞれにふさわしいMARCの項目(フィールド)が必要でないかな…と、思うのです。

例えばダブリンコアなんていうメタデータ形式もありますけど、ウェブ上の情報源に対するメタデータも、何かの参考になるかもしれません。
それといわゆるストックフォトサービスなどでつけられている項目も理由があってついているので、研究してみるのもよいかもしれません。

それは「情報」ではない。―無情報爆発時代を生き抜くためのコミュニケーション・デザイン

リチャード・S. ワーマン Richard Saul Wurman 金井 哲夫エムディエヌコーポレーション

僕の中では、この本は一番の必読書です(本当は「情報選択の時代」の方なのだが、内容がインターネット前なので)。デジタルアーカイブは一方でデジタルデータの蓄積、一方でそうした情報を建築物として構築するこt

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情報整理・検索に活かすインデックスのテクニック

藤田 節子 / 共立出版

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知識資源のメタデータ

谷口 祥一 / 勁草書房

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コメント

  1. ハミルカ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    大学で行なわれている機関リポジトリの様な地域リポジトリを
    作る上では、そういうのも考えないといけないですよね。
    写真でいうと、Exifが付与されない機種で撮影されたり、フィルム
    からの銀塩写真などをデジタル化した場合にはその情報も入れ
    ないといけませんからねぇ…
    タグや件名は後から探す人にとってのことを考えないといけない
    ですし、後から「あ~この項目増やしたいなぁ」は面倒になります
    から、最初が一番大変ですね。
    コメントを付けるが如く、後付キーワードも付与できると良いで
    しょうか…同じ写真でも人によって感じ方が違うし。
    それと統制語は必要ですよ、例にあがったものだと大規模小売店
    でしょうかねぇ?法律が定義ってことで。
    ただ、あまり項目数が多いと登録するのが大変ですし、ノイズも
    多くなりそうなのが頭の痛いところですね。 Like

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