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「知識の単位」

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リクエスト(?)のコメントがありましたので、ぼちぼちと….
まずは、「知識の単位」についてです。

そんなに難しいことではないんですが、図書館は「図書」という物体に気をとられすぎて、中身に関しては、“件名”という属性を扱うのみでした。“件名”は主役ではないのです。

さて、ここに一枚のチラシがあるとします。そこにあるのは、一枚の紙という物体にインクが文字のカタチで乗っているものです。図書館的には、この“チラシ”こそが資料として収集すべきもので、その“チラシ”に対して目録データが作成され、必要な“件名”が付与されます。
でも、チラシをよく見ると…そこにはいろいろな情報が書かれています。
・日付
・開催場所
・主催者
・出演者
などなど。
一枚のチラシからそれぞれを分解すると、[日付(日にち)]という情報の単位、場所や施設、主催者(団体)、出演者…どれも個々に独立した情報の単位です。

コンピュータシステムにRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の世界では、情報の[正規化]という作業が行われる。この手法をこのチラシに書かれている情報に応用すると、分解可能な[独立する情報の単位]とその関係性によるイベントの存在、そのイベントを告知するためのチラシ(という印刷物:物体)という関係性を表現することができます。

これは、図書館の本にもいえることで、例えば百科事典は、[見出し語]という情報単位として独立できます。辞書や辞典などのレファレンスブックを考えると、許されるのであれば、切り刻んで見出し語単位にしても、情報としては成立しますね。
一般書であっても、索引をみると、[索引の見出し語]と[ページ]が書かれており、それに[書名]を付加すれば、立派に独立した情報単位になります。

こうして、おおよそすべての印刷物/出版物/新聞/雑誌/カタログ/パンフレットなどなどは、分解しても成立する[独立する情報の単位]に分解することができます。これを「知識の単位(knowledge unit)」とすることができるのです。

さて、次はその単位に分解したものは、それぞれの「知識の単位」を関係性で繋げることで、もとの情報源で表現されていた内容を再構築することができるのです。

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